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Aesthetics of the Internet - Context as a Medium

前回のポストで私が、Web2.0に関してネガティブすぎるんじゃね?と思われた方もいらっしゃるかも知れませんが、私があまり好きではないと書いたのはあくまでも「Web2.0」というJargon、要するに用語そのものとその使われ方について、ということです。いわゆるWeb2.0的なサービスやコンテンツの価値を否定するものではありませんし、それらが嫌いなわけでもありません(むしろ好きです)。

Web2.0といえば先月、友人のmitarai氏がこのようなポストをしており、そのおかげで初めて、Joiが1997年に書いた『Aesthetics of the Internet - Context as a Medium』というテキストの存在を知りました(mitarai氏に感謝)。

彼も指摘している通り、これはJoiのいつもながらの先見性に溢れた文章で、Web2.0のみならずクリエイティブ・コモンズの登場を予見するかのような指摘まで垣間見ることができます。Joiのヴィジョナリーとしての素晴らしさをあらためて実感させられました。

タイトルおよびこのテキスト全体のテーマとなっている、「コンテクスト」への着眼点の鋭さは言うまでもないですが、個人的にもっとも印象に残るパートを挙げろと言われたら、以下の2つの文章をピックアップしたいと思います。

A good context-oriented system causes the network of living connections to converge, interact and grow.

converge(収束する)、interact(相互作用する)、grow(成長する)。この3つの単語がいまこのWeb2.0の時代にこそ、まさにITの世界で最もキーポイントとなっている述語ではないでしょうか。

I would conclude that both complete order and complete chaos offer very little information, value or energy. Systems that help order chaos or disorder order are useful.

ここは情報理論における情報のエントロピーや、より広くは「複雑系」の概念ともシンクロする指摘ですね。100%のカオスと100%の秩序の両極端に振れることなく、その間で情報の価値(S/N比と言ってもいいかも)を最大化できる均衡点にどうやって着地することができるか、それを考えることが大切なんですよね…。

人によって印象に残るパートはさまざまだと思います。興味を感じられた方はぜひ、Joiの原文をご一読いただくことをおすすめします。

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