Retrospect 2006 (1) - IDEA 2006、Web2.0とポスト9・11
2006年のあれこれを自分なりに総括したポストをしなければと思ってるうちにあれよあれよと年が明け、すでに半月以上経ってしまいました。ブログでありながらこのフットワークの重さは致命的(汗)ですが、とにかく年の初めに軽く身辺整理をしておこうと思います。
まず、ブログを書くという行為そのものに関して、つい最近気が付いたこと。
ブログを書くことは自分にとって「手牌の確認」という意味合いが強く、もっと言えば「オープンリーチ」をかけることに例えられるようです。
で、本当の麻雀ではオープンリーチをかけたらあとはほぼ自力でツモるしかないわけですが、ブログはそれと逆ですね。手の内を晒せば、誰かがアタリ牌を振り込んでくれる可能性が生まれるというわけです。
自分がブログを書く一番の意義は、どうやらそこにありそうかなと。
前置きはこのくらいにして、以下断片的にではありますがメモを。
「Interdisciplinary」であること - IDEA 2006
昨年10月に IDEA Conference 2006 というカンファレンスに参加するためシアトルに行きました。情報デザイン界隈を中心とするエッジな人々が集った面白いイベントでしたが、そこで私が一番のキーワードだと感じたのが、この「Interdisciplinary」という言葉です。
辞書では「学際的」と訳されますが、要するにさまざまな学問分野あるいは専門領域にまたがることを意味する形容詞です。
ウェブやITを生業にする人々が、それらの専門知識に通じ、実績を積んでいるのは当然のこと。経験やスキル、興味や関心のアンテナを、それ以外の多種多様な方面に向けている人がリスペクトされるし、面白い仕事を取ってこれるんだなという空気をひしひしと感じました。なんとなく、日本で90年代にサブカル寄りな人々の間でカルチュラル・スタディーズが一瞬流行った時の雰囲気に近いような…。
また、分野を横断するということは「他者との対話」の重要性を意味しますが、それに関してはセッションの端々で、9・11の同時多発テロの影響が色濃く残っているように感じました。
アメリカは元々が人種や文化の混在する国であり、“黙っていたらお互い分かり合えない”という共通理解の元に成り立っている社会だと思いますが、9・11以降はより一段と「対話」や「帰属意識」を希求する傾向が強まっているように思います。
USでのWeb2.0的なネット行動 ― ネットを通じたコラボレーションとコネクションの隆盛には、そのような「ポスト9・11」的なセンチメントも反映されているのかもしれません。
また、日本でIT業界の人と話す場合、(まあ仕事の話しかできない機会が多いせいではありますが)ITがビジネスのインフラとしてしか捉えられないことが多くてもどかしく感じることが多いのですが、このカンファレンスではビジネスよりも文化のインフラとしてITが語られていたことが印象に残りました。
そして、そのことを端的に感じさせてくれたのは、カンファレンスを締めくくったブルース・スターリングでした。


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