W3C/Keio(慶應義塾大学SFC研究所)監修の書籍『スキル向上のための HTML5 テクニカルレビュー 〜Web標準の進化系(Web to Go)』にて、共著者の一人として執筆をさせていただきました。
この本の制作プロジェクトが始まったのは、実はもう1年半近く前のことでした。当時すでにHTML5関連の最新技術にはかなりの注目が集まっていましたが、それはあくまでもテクニカルな話題として扱われ、エンジニアコミュニティを越えた認知はまだあまり広まっていない状況だったかと思います。
そんな折にW3C/Keioの深見嘉明氏から、HTML5を中心とする新たな技術を、技術的観点からだけでなく、情報アーキテクチャやUXデザインとの関わり合い、さらにはビジネス的なインパクトまで含むような視野に立って論じてみませんか、というお誘いをいただいたのが、私が本書に執筆させていただくきっかけとなりました。
私が担当した2章分のアウトラインを、以下にご紹介します。
Chapter 5 マークアップの進化が変えるユーザーエクスペリエンス
5.1 これまでのあらすじ― マークアップの理想と現実
- 情報アーキテクチャが変えたウェブの作り方
- 「構造とプレゼンテーションの分離」とは?
- XHTMLという優等生が招いた混乱
- 過去と未来の懸け橋となるHTML5の誕生
- より身近なツールになっていく標準仕様
5.2 開き始めたセマンティック・ウェブへの扉
- マシンリーダビリティ向上への道のり
- 「SEO戦国時代」の爪痕
- HTML5によるセマンティクスの強化
Chapter 6 コンテンツ制作の現場から考えるウェブ標準技術
6.1 ウェブ標準技術とユーザーエクスペリエンス
- ユーザーエクスペリエンスの構成要素
- ウェブにおけるユーザーエクスペリエンスデザイン
- HTML5が制作者に求める要件とは
6.2 HTML5時代のビジネスプロセスの変革
- ビジネスの観点から見たHTMLの設計原則
- HTML5時代のチームマネジメント
- これからのウェブビジネスを考えるためのヒント
なお、リックテレコム様の書籍情報ページの「ちょっと閲覧」コーナーで、いくつかサンプルPDFファイルが公開されています。浅野の担当箇所に当たる6.1も、冒頭の4ページ分だけこのPDFでご覧いただけます。
ここは、昔からIAコミュニティではおなじみのピーター・モービルの「UXハニカムモデル」をちょっと再考してみた箇所となっています。実は、執筆時にピーターとメールをやり取りして、あのモデルの一歩踏み込んだ意味合いを知ったという経緯があり、実はこの部分には結構思い入れがあります。
このたびの執筆は、技術仕様の絶え間ない進化や、思いがけない震災による社会環境の激変などもあり、自分にとっては非常にハードルの高いチャレンジとなりましたが、それだけにおそらく二度とない貴重な経験となりました。
このような機会を与えてくださった深見氏、そしてHTML5をめぐる情報共有やコミュニティ形成にご尽力くださっている矢倉 眞隆氏(W3C HTML5 IG Initial Chair)を始めとするWeb標準ブログの著者各位、HTML5.JPの羽田野 太巳氏、そして html5j.org の運営スタッフのみなさまを始め、常日頃から貴重なアドバイスや気づきを与えてくださっているすべての方々に、感謝いたします。
[...] このダイヤグラムは、書籍「スキル向上のための HTML5 テクニカルレビュー」の勉強会で @noriyo さんが示したダイヤグラムがベースになっているのですが、評価軸として考えた場合に「Accessible (アクセスしやすい)」を最下層に構成したピラミッドが適当ではないかという方向になりました。 [...]
[...] 書籍『スキル向上のための HTML5 テクニカルレビュー』にて執筆しました «…: 書籍『スキル向上のための HTML5 テクニカルレビュー』にて執筆しました « IA Spectrum [...]