ドン・ノーマンの「活動中心デザイン(ACD)」をめぐって

もう1ヶ月ほど前のことになってしまいましたが、ドナルド・ノーマン氏がコラムニストを務めているオンラインマガジン「Core77」にて、注目すべきコラムがポストされました。

ご覧の通りなかなかの長文ですので、例によって抄訳を試みました。
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「World IA Day 2012 東京」参加受付開始しました

このブログでもお知らせしていたWorld IA Day 2012 東京の参加受付がいよいよ始まりました。
イベント本編とその後の懇親会とで、以下のようにATNDの申込みページが別々になっていますのでご注意ください。

なお、Facebookにもこのイベントのページを設けておりますので、今後はそちらで最新情報をチェックしていただければと思います。タイムテーブルは現状では以下のような予定となっていますが、若干変更の可能性もありそうですので、あらかじめご了承ください。

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Retrospect 2011 – 夜空と雲と、輪る世界に

小学生の時、私は自分で考えついた、ある一人遊びをよくやっていた。
他愛もない一種のだまし絵ごっこのようなものだ。

その遊びができるのは、塾帰りの夜道を一人で歩いている時。
空には雲がまだらに浮かんでいて、月は見えない夜でなければならない。空全体のうち、雲の占める部分の合計がちょうど半分くらいなら理想的だ。

その夜空をじっと見つめて、頭の中で「図」と「地」を反転させる。
つまり、雲の部分が空で、その間に見える空が雲だ、と自分の眼と脳に思い込ませる。

これがうまく行くと、夜なのに不思議な仄白さで光る「空」に、吸い込まれそうな薄暗さを湛える「雲」が浮かぶのが見えるという、まるで異次元の世界に迷い込んだような体験ができるのだ。
子どもだった自分は、この幻想的な遊びに夢中になった。

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Kloutを辞めたことについて

Adam Greenfieldが、ついにKloutに堪忍袋の緒を切らして、「ゼロ・クラウトの誓い(The #zeroklout pledge)」なるものを宣言した。

I will never attend a party, gathering or other event where, to my knowledge, Klout or a similar social influence ranking algorithm has been used as a selection criterion for invitation.
(招待客の選択基準として、自ら知り得る限り、Kloutまたはそれに類するソーシャルな影響度のランキングアルゴリズムを利用したパーティーや集会その他のイベントには、決して出席しないことをここに誓う。)

火種になったのは、New York Timesの「Are You a V.I.P.? Check Your Klout Score」という記事。ファッション業界のイベントやホテルでのパーティーなど、様々なオフラインのイベントでKloutスコアの高いユーザがVIP待遇を受けるようになってきたという、いささかバブリーな話だ。

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IAにおけるコレオグラフィー(Choreography)とは

前回ご紹介したBobのプレゼン資料抄訳の中で、彼とDan Klynが立ち上げたThe Understanding Group(TUG)での情報アーキテクチャのコンセプトを示すダイアグラムが登場しました。が、図示された3段階のコアのうち、「Ontology」「Taxonomy」はさておき「Choreography」のニュアンスが分からないというコメントをいただきました。

確かに、日本ではまだあまりなじみのない単語ですね。そこで、自分自身の再確認の意味もこめて、ちょっと探ってみようと思います。

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「情報アーキテクチャの興亡と再起」についての覚え書き

先月プラハで開催された今年のEuro IA Summitのセッションの中で、ひとつ興味深いタイトルのプレゼンがありました。
このBob Royceという人物は一体何者?と思ったら、LouやPeterと同世代のかなり経験豊富なエキスパートであり、現在は、IAIのボードメンバーDan Klynのビジネスパートナーでもある方でした。

プレゼンの中でも強調しているように、彼は長い間IAの世界を一歩引いた立場で“部外者的”に見てきたということで、逆に私たちIAの当事者がなかなか気づかない観点をいろいろ提示してくれています。IAが一種の“没落”を味わった時期があったという指摘もそうですし、特にオブジェクト指向の思想との絡みは面白いところで、たとえば江渡浩一郎氏の『パターン、Wiki、XP ~ 時を超えた創造の原則』を読んで感動を覚えた方など(もちろん私もその一人です)には、うなずけるところが多いのではないでしょうか。
また、早くも『Pervasive Information Architecture』の流れまで踏まえた内容になっているので、IAの最新事情をうかがい知るための資料としても役立つと思います。

ありがたいことに、Bobがプレゼンで使用したスライドの解説テキストを公開してくれましたので、ざっくりとした抄訳ではありますが、以下にメモしておきます。長文ですが、要点を絞るために、これでもかなり端折ってます。興味のある方はぜひ原文フルテキストもご参照ください。

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2chを思う(2):ハレのSNS、ケの2ch

6年前に書いた以下の記事の続きをそろそろ書いてみようかと思います。

 

Facebookで書いたのですが、自分でも驚いたことに、6年経ってもやはり自分が一番落ち着く場所はやっぱり2​chかなという気がしています。
ポイントは、落ち着く=居心地がいい、ということでは無いという​ところ。2chは別に居心地のいい場所などではないということは、みなさんよくご存知のことでしょう。でも、落ち着けるかどうかというのは、実は居心地とはまた別の問題なのですね。

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『The Blast Shack』翻訳についてのメモ

昨年末にブルース・スターリングがウィキリークスについて述べたエッセイを、原文掲載サイト「Webstock」の許諾を得て翻訳・転載させていただきました。

このエッセイを知ったのは、いつも楽しみに購読させていただいているyomoyomo氏のブログ記事がきっかけでした。いつも貴重な情報や翻訳の数々をシェアしてくださるyomoyomo氏に、心から感謝したいと思います。

原文がかなりの長文だということもあり、当初は自分なりのサマリーでもポストしてみようかなどと思っていたのですが、ブルースは元々自分が敬愛するビジョナリーの一人であり、ましてや小説家である彼の言葉を「要約」するというのは自分には無理だとわかりました。そんなわけで、無謀にも全文翻訳に取り組んでみました。至らない点は多々あるかと思いますので、翻訳に関するご意見やご批判などありましたらぜひコメントをお寄せいただければありがたいです。

なお、本稿はウィキリークスやジュリアン・アサンジについての一般的な解説をするものではありませんので、或る程度の予備知識を仕込んでからお読みいただく方が面白いはずです。特に、yomoyomo氏のポストでも紹介されている以下の資料はぜひご一読いただくことをお勧めします。
※環境により文字化けしますが、エンコードを「ISO-2022-JP」に変更すれば読めます。

本稿に関して思うところはもちろんいろいろあるのですが、私などがうだうだ言う前に、まずはとにかくみなさんにお読みいただきたいので、今日はこれにて。
お楽しみください。

P.S. 翻訳にあたって何か条件があるのか、実は最初にブルース本人にメールしてみたのですが、返って来たのはこの1行のみ。

“Oh, who would know? Unless someone leaked it.”

・・・はい、惚れ直しましたw

時を超えて再会した本についての記録(後編)

あの一度見たら忘れられない表紙の写真を目にして、私の記憶の彼方からこの本の思い出が鮮やかに甦った。
今こそ、あの本が読みたい。
というわけで、冒頭のやり取りに至り、その願いは無事かなえられたのだが・・・まだ終わりではなかった。

16 January 2011 21:56

おかげさまで無事「バロック」を購入できました。丁寧なご対応をいただきまして、大変感謝しております。ありがとうございました。早速、ワクワクしながら読み進めております。

ちなみに、外箱にはこの本が全10巻の「虚無への供物」というシリーズの1巻目であり、2巻目が92年夏刊行予定とありますが、実際にはこの2巻以降は発売されたのでしょうか?

たびたび恐縮ですが、ご教示いただければ幸いです。

17 January 2011 11:45

浅野様

無事にお手元にお届けする事が出来て本当に良かったです。

お問い合わせのシリーズの事ですが、第2巻は1995年に刊行されまして、現在も在庫がございます。

本体が\2,400、税が\120で合計\2,520でございます。

残りは9冊でございますが、そんなに売れないものですので、すぐに無くなる事はございません。

残念ですが、それ以降は著者の都合で刊行されませんでした。

今後ともよろしくお願い致します。

17 January 2011 11:48

浅野様

先ほど出しましたメールに書籍名を書くのを忘れてしまいました。

大変失礼致しました。

第2巻は『プチパレ・太子クリシュナ』というものです。

17 January 2011 13:41

お世話になっております。

早速のご連絡いただきまして大変ありがたく存じます。

早速ですが、前回と同じく○○書店でオンライン注文させていただきました。

3巻以降は出版されなかったというのが実に残念ですが、著者の椿 昇さんはまだ存命でいらっしゃるのですよね??

ファンとしては、いつかまた続きを書いてくださることを願っています。

17 January 2011 16:06

浅野様

ご注文ありがとうございます。

著者の椿昇先生はご存命でいらっしゃいます。

浅野様のようにおっしゃって頂けると本当に嬉しいのですが、当分はお書きにならないと存じます。

何かの折に、お書き願いたいファンがいらっしゃる事は、お伝えしておきます。

22 January 2011 19:40

お世話になっております。おかげさまで、第2巻の「プチパレ」も無事入手できました。

「バロック」は出版された当時書店で手に取ったことがあったのですが、「プチパレ」はその存在すら知らなかったものですから、実物を目にして本当に感激しております。

こうなると、残りの8巻が世に出なかったことがますます残念です。

「バロック」も「プチパレ」も、現在の在庫がなくなったらもう再版はされず、絶版になってしまうのでしょうか…

それもまた寂しいことではありますが。

ともかく、このたびは大変お世話になりましたこと、心より御礼申し上げます。

御社の益々のご発展を陰ながらお祈りしております。

24 January 2011 09:13

浅野様

お手許にお届け出来て、良かったです。

感激して下さって、弊社としてもとても嬉しいです。

著者には熱望していらっしゃる読者様がいらっしゃる事は必ずお伝え致します。

当たり前の事をしたのにこんなに喜んで下さって、弊社としては今後とも出来る限りのサービスに励んで行きたいと思います。

本当にありがとうございました。

そう、実は私が出会ったのは、本来全10巻という大長編となるはずの作品の1巻目だったのだ。
残念ながら中断してしまったその計画は今となっては謎すぎて、まるでこの本そのものがウンベルト・エーコやトマス・ピンチョンの小説になりそうなネタに思えてくる。面白いなあ。

とにかく、またしても担当者の方の丁寧な応対には心があたたまった。本当に、ありがとうございました。
この二冊の本、我が家の宝物にしよう。

虚無への供物

本との出会いも、人間との出会いと同じだ。
いい出会いは、自分自身を成長させてくれる。そして、その場限りでは終わらない。
私はやっぱり、本が大好きだし、本を愛する人が好きです。

時を超えて再会した本についての記録(前編)

それは、昨年の暮れに、ある出版社に送った一通のメールから始まった。

19 December 2010 23:15

1991年発売の
「バロック 変態教祖株式会社/虚無への供物」
の在庫はありますでしょうか?

20 December 2010 10:41

浅野紀予様
お問い合わせありがとうございます。
「バロック」は現在2冊しかございません。
ただし、箱の新しいのがありませんのでカヴァーだけ替えるようになります。
もちろん中味は全然傷んではおりません。
書店さんからご注文の場合はお名前を必ずお伝え願います。
注文で出荷しても返品される場合がございまして、ますます書籍が汚損されてしまうのです。
書籍の定価(税込み)は¥2,243でございます。
どうぞよろしくお願いします。

20 December 2010 13:21

早速のご連絡ありがとうございました。
先ほど、○○書店のオンラインストアで注文をしました。

○○書店に在庫があればそれが郵送されてくるのですが、在庫切れの場合は版元注文をかけていただくように依頼しましたので、その場合は○○書店 ××支店から注文があるかと思います。

取り急ぎ、ご連絡申し上げます。

20 December 2010 16:48

浅野紀予様
ご注文ありがとうございます。
多分○○書店さんには在庫はないと思われます。
はっきり××支店からのご注文で、注文主のお名前が分かっていれば、すぐに出荷致します。

24 December 2010 13:19

浅野様
本日、○○書店さんから浅野様のご注文がありました。
出荷が済んでしまった後でしたので、月曜日にお出しします。
今年中にお手許にお届け出来るかちょっと分りませんが、どうぞよろしくお願いします。

こうして、私の手元に、大昔に書店の片隅で出会ったまま、いわば生き別れになっていた懐かしい本がやって来た。
版元である刀水書房の担当者の方が、このように親切な対応をして下さったのも、 とてもありがたいことだった。受け取ったメールのそこかしこに、担当者の方の本に対する心づかいが感じられ、本当に嬉しかった。この場を借りて、御礼申し上げます。
(メールの内容をブログに掲載する許可をいただいたことにも感謝です。)

ところで、1991年といえば、今からもう20年も前のこと。
この本を見かけたのは、たぶん池袋リブロの前身である西武ブックセンターだったような気がする。当時そこは、ポストモダンやらサブカルをめぐる情報が詰め込まれた宝箱のような場所だった。まだ大学生だった自分も足繁く通っていたのだが、ある日、書棚の中で妙に目にとまったのがこの本だった。

背表紙に『虚無への供物』とある。
日本探偵小説史上の奇書のひとつと称される、中井英夫の代表作のタイトルと同じだ。それは自分も夢中で読みふけった大好きな作品なのだが、この本はその小説と関係があるのだろうか?

そう思って棚から抜いて表紙を見ると、なぜかそこには『VELVET UNDERGROUND』の文字が。
こっちが書名なのだろうか?
よくわからないが、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドもこれまた自分が死ぬほど好きなバンドの名前だ。
ひょっとしてこの本と私は、赤い糸で結ばれているのではないだろうか?w

しかし、中身をパラっとのぞいてみて、私は茫然とした。
その本は、自分がそれまで読んできた本とはあまりにかけ離れすぎていた。小説でも詩でもない、なにかまったく未知の芸術作品とでも思えばいいのか?正直に言うと、そこに書かれていることは、まるで正気の沙汰とは思えなかったのだ。
もちろん、芸術とは時に狂気をはらむものだが、この本は当時の自分にはまるで手のつけようもないものに見えた。
そこで私はこう思ったのである。

「いつか、こういう本が楽しめるような自分になったら、
この本を買うことにしよう」

こうして、その後も私は西部ブックセンターへ行くたびに、未練がましくこの本が棚にあることを確認していたのだが、徐々に池袋へ行くこともなくなり、この本のことも記憶の奥へしまいこまれてしまった。

そしていつのまにか十数年の月日が経った昨年、ある雑誌でこの本が紹介されているのを目にしたのだ。

後編へ続く »