記事「思想としてのペースレイヤリング」を公開しました

スチュアート・ブランドの1994年の著書『How Buildings Learn』は、建築の専門書でありながら、情報アーキテクチャの分野でも多くの人びとに影響を与えてきた本です。その中心となっていたのが、建物における「ペースレイヤリング(Pace Layering)」の概念です。

2006年の春にこの本と出会った自分が、折に触れて探ってきた「ペースレイヤリング」の歴史と現在について、以下の記事を書きました。

この記事で取り上げている、『Clock Of The Long Now』も、私の愛読書となった一冊です。『How Buildings Learn』の5年後に世に出たこの本で、ペースレイヤリングのモデルの対象が建物から文明社会へと大きく展開するのを見た私は、そのモデルが「思想」へと変わりつつあることを実感しました。

ClockOfLongNow

あらゆるアーキテクチャは、人間と同じように、時の流れとともに移ろっていきます。その絶え間ない変化を止めることはできません。
いかに起こりうる変化を予測し、起こりつつある変化を認識し、すでに起こった変化に対処していくのか。
ブランドは、かつて自主制作した『How Buildings Learn』のドキュメンタリーで、こう語っていました。

一番重要な建築家/アーキテクトとは、「時間」である。

エクリで公開した今回の記事が、その「時間」というアーキテクトの存在を認め、それと共に歩んでいくための手がかりとなれば嬉しく思います。

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